私にも誰かを助ける力がある?

今日はお天気がよろしくありません★ だから昨日に比べると肌寒いです。 さて、
私が埼玉の訓練施設から地元へ戻ってからの話しです。 訓練に行く前に地元の視覚
障碍者センターから依頼され、私のように障害が重複していても、何か目標を持ち、
やる気があれば手にできるものが必ずあるというような原稿を提出して(紙面に書く
こともできず、パソコンもうてなかったので録音物で。) 旅立って、泣きながらパ
ソコンのタイピンぐの訓練を受けてきたわけですが、実は私の知らないうちにその原
稿を読んでパソコンを使う決心をしたという方がいらっしゃったのです。 情報弱者
と言われがちの視覚障碍者ですから、ぜひ使ってほしいとすでに使いこなしている方
々は言います。 私も言われた一人ですし、訓練前にタイピングこそできませんが楽
しいものだということがわかったので努力しましたが。 そして原稿が掲載された際
にはどうか希望を持って使い始めてほしい、ある程度の苦労はしますが、苦労した以
上に良い結果が得られるので、障害があるからと言って投げ出す気持ちを減らしてほ
しい、ワ私の原稿が一人でもいいからやる気の源になればいいなと願いはこめていま
した。 ですが現実になっていようとは、埼玉にいた私はこれっぽっちも予想してい
ませんでした。 そういう方(視覚障害の仲間)がいらっしゃるとわかったのは、地
元でメーリングリストの仲間に入れていただき、複数のメールが届くようになってか
らでした。 以前から読んで下さっている方がいるというのは聞いていましたが、私
の原稿は前例にない長文なので飽きている人がいるかもと思っていたくらいですから
、「貴方が苦労された体験談を原稿にして下さったおかげでパソコンを始めました。
」というメールをいただいた時には疑うつもりはないのですが「嘘でしょ?!」と思
ってしまいました。 私が作った文章だけでそんな決心ができるとはどうしても思え
なかったんです。 またその方は盲学校の大先輩だったので夢でも見ているような気
持ちになりました。 私が中学生だった時に理療教育を学んでいらっしゃった方です
から、面識はあります。 あの頃は同じ音楽部に所属していたのですが、私はその頃
すでに体の震えがありましたので 、楽器もろくにできず、音楽の才能なんてありま
せんから、迷惑をかけっぱなしでしたが優しくサポートしてくれたお兄さんでしたか
らよく覚えてます。 誰が予想できたでしょう? 20年後にその私がそのお兄さん
の役にたてる日が来るなどと! ただうれしいメールをいただいておいて失礼ですけ
ど、私が思うにちょっと褒めすぎなんですよね。 貴方のおかげですとか、みんなに
勇気を与える力がおありですとか、カリスマとまで書いて下さってます! 非常にあ
りがたく、力になれたことは私にとっても大変喜ばしく、感動してますけど、私は単
純なので、図に乗っちゃいますよ〜! 訓練時の様子も原稿にしましたが(これは自
分でテキストにして提出しました。)こちらも長文なので、5か月にわけて掲載され
ましたが、全て読んでくださり、感想までメールでいただいています。 そしてメー
リングリストの中だけではなく、個人的にもメールでやり取りしていただけるように
なりました。 今はお会いすることはできないようなので、メールでお話させていた
だき、私のブログなどについては勉強になりますと専用録音機器に保存して持ち歩い
ていらっしゃるとのこと! この好奇心とやる気には私も勝てません! 仲間の中に
は私のブログを読むことが日課になっているといううれしいメールをくださった方も
います。 とは言え、まだまだ未熟で世間知らずの障碍者である私ごときが現代には
必須であろうパソコンをやってみようという気持ちになるきっかけになれたことは言
うまでもなくうれしいことであり、私の自信にもなります。 これで「誰かの役にた
ちたい、助けたい。」という私の夢は一つ叶ったと言ってもいいことになります。 
この大先輩は特別ですが、他にも私の原稿で感動したというメールをくださった先輩
がいて、メル友になりましたし、メーリングリストに仲間入りさせていただいたばか
りの時は何人もの方々(晴眼者も含めて)が歓迎のメールをくださり、知識も技術も
高い方々にメールでパソコンの質問をして、解答いただいたりしています。 自画自
賛になってしまいましたが、誰かの力になれることがこんなにうれしいとは☆ また
去年は泣きながらキーを叩いていた私がほんの半年ほどでここまで変れるとは! 夢
、希望は捨てられませんね。 ただ自分の手柄のように書いてしまいましたが、何か
をやろうと思ったら一人っきりではできないことを覚えておかないといけないでしょ
う。 私がこうしてパソコンでいろいろやってみたいと思えるようになったのは、地
元で背中を押して下さった方々や、施設で応援してくれた仲間のおかげ、そして一番
は講師の方のおかげです。 いろんな方から勇気を分けてもらい、力をいただくこと
で、私達は成長するんだと思います。 講師の方がよくおっしゃっていました。 「
利用者の皆さんのおかげで私達は勉強できているんですよ。」と。 できないからで
きるようになりたい人はやりたいという姿勢を前面に出してください。 するとその
姿勢に答えようと力をくれる人が寄ってきてくれるはずです。 また何かを与えるこ
とができる立場にある人は相手が何を手にしたいと思っているのか、しっかり読み取
って受け止めてあげてください。 誰かからいただいた力は1人占めしないでもらっ
た貴方がまた誰かに分けてあげてください。 私から良い刺激を受けた人が私の知ら
ないうちにいたように、分け合った力が知らない間に大きくてかけがえのない“輪”
になっていると思いますよ。