知りたがりの方へ

日常にはそうそう役にたたないかもという雑学ですが、ちょっと覚えておくと別の何
かに役立つ時があるかもしれません。

ワインの栓にコルクを使うのはなぜ?

ワインは生きていると言われます。 酒蔵で寝かされているうちに熟成を進め、その
間にコルク栓から少しづつ蒸発して減量するが、寝かせた年数にともなって価格が高
くなります。 また、ブドウ酒から上流されて酒蔵に寝かされたブランデーも毎日少
しづつ蒸発していくが、その蒸発分は「天使の分け前」と呼ばれ、惜しまれることは
ありません。 では、なぜワインの栓はコルクに限るかと言うと、軽くて弾力に富む
ので簡単に圧縮でき、いざ瓶の口をふさぐと元に戻ろうとして膨らみ、水分をはじく
ために内部の液をこぼしません。 ですが、ほんの僅か通気性があります。 ワイン
は斜めに寝かされて貯蔵されますが、液がコルク栓をひたすくらいの角度がよいとさ
れます。 コルク栓を通して外気を吸わせ高貴な眠りにつかせるためなのです。

市販の練りわさびは本物のわさびを使ってるのでしょうか?

わさびは油菜科の多年草で日本の特産ですが栽培がとても難しいため大変高価です。
 そのため、市販の練りわさびは本物を使わず、畑で育てた安価なわさび大根を原料
にして、さらに西洋カラシのマスタードを混ぜて商品にしています。

湯豆腐の鍋の底にこんぶを敷くのはなぜでしょう?

豆腐の持ち味を生かすには湯豆腐が良いですが、急いで加熱したり煮すぎたりすると
凝固剤のにがりのせいで固くなったり、中にすが入ることがあります。 それを防ぐ
ため、出し汁をとるのを兼ねて薄塩タラの切り身をいれたりします。 塩分が水をお
だやかに沸騰させるので豆腐はゆっくり煮えます。 また、鍋の底にこんぶを敷くの
も、こんぶは良質のだしをとらせながら鍋の底からの熱をいったん吸収するので、豆
腐は柔らかな熱で煮えます。 また、完全に熱を通すと豆腐のうまみを逃がします。

犬や猫の鼻が湿ってるのはなぜでしょう?

においの本体は空気中に漂う小さな粒子です。 動物の鼻はこの浮遊する小さな粒を
とらえ、内部の粘膜にある臭覚細胞で匂いを感じとっています。 鼻が湿っていた方
がいろいろ粒が付着しやすく、そのままとどまりやすい。乾いた雑巾より湿ったもの
の方がゴミをくっつけやすいのと同じ原理です。 しかし、いったん風邪をひいたり
体調をくづしたりすると、鼻先が乾いてしまいます。  

蜂に刺されたらどうする?

蜂は雌だけが刺すのですが、刺されると痛みやかゆみなどの一過性の毒作用が起きま
す。 毒そのもので死ぬことはありません。 しかし、アレルギー体質の人が刺され
ると毒液はリンパ管や血管から体内に吸収され、毒に対する抗体ができます。 そこ
にもう一度刺されるとふたたび注入された毒と抗体との間にアレルギー反応が起き、
吐き気やめまい呼吸困難などを起こして最悪の場合は一時間ほどで死亡することがあ
ります。 刺された後、蕁麻疹や頭痛、吐き気がしたらアレルギー性のショック症状
が考えられるので、医師の診断を受けた方がいいです。

噂は本当に七十五日で消えるでしょうか?

「人の噂も七十五日」と言いますが、この七十五日はそう長くない期間の例えとして
使われます。 「人を謗るは鴨の味」と他人の陰口を言う気味のよさが言われるのに
対して、よい噂も悪い噂もそんなに長く続くものではないという時に使われます。 
ところが、「初物食えば七十五日長生きする」とも言い、これは野菜の種をまいてか
ら収穫するまでのおおよその期間からきていると考えられます。 また、陰陽五行論
によると春夏秋冬の四季は巡るが、各季節の間には十八日間の土用がおかれ、それが
四季の巡りを促進しているのだと言います。 七十五日はひとつの季節の区切りであ
ることと、語呂のよい数字であることから日本人になじまれたのでしょう。

DNA鑑定で不倫が発覚する?

DNA(デオキシリボ核酸)は、遺伝子の本体とされている物質で、その分子構造の中
に遺伝的形質を支配する情報が含まれてます。 1995年イギリスの科学者によってDN
Aが個人の識別に有効なことが発見されて以降、犯罪捜査の有力な武器として使われ
るようになりました。 鑑定は血液、体液、唾液、毛髪などからもできるそうです。
 ちなみに、鑑定をしてくれる民間会社があり「複数の男性と関係があり、誰の子か
確かめたいとか本当に俺の子なのか?」という依頼がほとんどで毎月数百件の相談が
あるそうです。 費用は26万円(1997年現在)

名字のあれこれ

日本人の姓はおよそ12万種あると言われますが、これほど多様な姓を持つ国民は珍し
いようです。 これは明治3年に名字を名乗ることが許されたため各自が勝手に名字
を創作した結果です(名字を持ってなかった人達)当時の村役場はこの名付け作業で
大変な騒動になったそうです。 中にはとんでもない名前をつける人がいて「言語同
断」と書いて「てくら・てくらだ」、「海千山千」と書いて「ふるて」、「百千万億
」で「つもい・つもる」、「谷谷谷谷」で「たにかべやつや」などなど。 もっとひ
どいのになると「牛糞」「阿呆」「金玉」などいずれも実在する名字ですが、こうし
た名字の人の中には耐えられなくて、家庭裁判所に訴えて改姓した例もあります。

驚くべき奇妙な偶然!

皇太子妃の雅子様秋篠宮妃の紀子様ですが、雅子様の旧姓は小和田、紀子様の旧姓
は川嶋というのはご存じでしょう。 お二人の結婚前の姓名をひらがなで書くとおわ
だまさこ、かわしまきこ。 よーく見て下さい。 お二人の名前が二つ合わせのアナ
グラムになっています。 それに一字置きに斜めに読んでも、同じ名前になります。

動植物の名前の由来

動植物の名前の語源には、ユニークなものがたくさんあります。 秋になると紅葉が
美しい楓が実は蛙の手に形が似ていたことから命名されたと聞くとイメージが崩れま
せんか? 松ぼっくりは本来は「松ふぐり」つまり「松の睾丸」という意味。 下品
になってしまいましたが。 極楽に咲いているとされている有名なはすの花。 あの
はすは古くは蜂巣と言い、これはそのものズバリ「蜂の巣」という意味で、はすの実
が蜂の巣の形に似ていることからつけられました。 苔は「木の毛」が転じたもの。
 にらは昔、ひると呼んだが、これは口に入れるとひりひりすることからひるとなっ
たそう。 七草の一つなずなをぺんぺん草と呼ぶのはなぜかご存じですか? ぺんぺ
んとは三味線の音色、莢の形が三味線のバチに似てることからなずなのことをこう呼
んだわけです。 もう一つ、植物でヘクソカズラという臭そうな名前もあります。 
漢字で書けば「屁糞葛」で確かに全体に悪臭を放ちます。 しかし、このつる草を別
名早乙女花と呼ぶのはいかにも対照的で面白い白と紫の小花から愛らしい早乙女を連
想したのでしょう。

自然にはまだまだ謎があるでしょうね。 何百年も前から今に至るまでにも疑問は絶
えないでしょうね。 知的に優れた方々からの情報をこれからも参考にしていきまし
ょうね。