推理小説で泣いちゃった

今日はだんだん晴れてきて、明るいですよ☆ 今日の午前中は最近できあがった音声
図書を読んでたんだけど、感動して真昼間に一人で号泣しちゃった! どんな小節か
って言うと、分類は‘推理小説’で作家は「赤川次郎」 この人の作品は推理だから
もちろん殺人とか自殺とか怖い場面は出てくるんだけど、その中に読者に感じてほし
いからなのか、ただそういう構成の仕方がこの人の個性なのか(両方かなって思うけ
ど。) 読んでて恐怖がこみあげてくるっていうんじゃなくって、親、兄弟の尊さと
か友人の大切さとか恋人や夫婦のあり方が面白おかしく、それでいて人が生きてる素
晴らしさが込められてるから、とっても読みやすいし読んだ後に今の自分を見直させ
てくれる小説だなって思って他の作品もかなり読破してるんですよ! 今回読んだの
は台風で一つの町に避難命令が出てその町の校舎に町民が避難するところから始まる
んだけどね、小さな町の中だけど夫婦間の問題があったり他人を恨んだりいろいろあ
る中で、ゆっくりとしか進まない台風におびえながら避難場所で過ごすんだけど、そ
こで人が殺されたり不倫関係を続けてたりする。 ここに偶々都会から来てた女性が
いて一人の男性と共にみんなを災害から守るため活躍するんだよ☆ 一つの命もなく
してはならないと、すったもんだありながら数人で嵐の中へ飛び出していって、土砂
で道をふさがれながらなんとか人を救おうと懸命に歩き続けて時に目的物を見失いな
がら立ち向かっていくんだけど、一向に弱まらない風雨の中を迷っているだろう少女
を探し回ったり自分たちも必死で立ち上がってみんなの待つ校舎へ戻っていく。 助
かった少女は愛犬と一緒に無事母に会え、妻に隠し事がある夫も嵐の中の救助に向か
い、自分も無事に戻る。 だが台風があまりに強いので、山際にある学校も危なくな
ってきて、病人やお年寄り、子供がいる中で避難場所を変える決心をする。 先導を
とるのは町の医者だが、勇敢な数人がそれに加わり、体力のある者は嵐の中徒歩で隣
町に続く橋へ向かい、弱い人たちは車で連れて行く。 しかし鉄骨の橋でさえ今にも
崩壊しそうで皆が歩いて渡ることにする。 丈夫な男が歩けない人を背負い、いつ壊
れてもおかしくない橋を慎重に渡っていく。 途中で運命だったのか命を落とす者も
いるが、ほとんどの町民は無事隣町へ避難できて渡りきるかきらないかのところで台
風の目に入る。 疲れ切って眠り込んだ皆が目覚めるとまぶしい日差しが刺していた
☆ うまく書けないけど、どんなに頑張っても失うものはある。 だけどどうしよう
かって迷ってる暇はない時がある。 そういう時は手放したくないのが本心でも目の
前にあって今の自分がどうにかできそうなものに力を注げばいいし、本当に大事で本
当に必要な人や物は手元にしっかり残るように感じたよ☆ この小説の中でも、人を
殺した女性が助かったり、不倫をしていた夫と妻も命拾いしている。 まだ若い女
にはやり直せる未来があるし、夫婦にはかけがえのない子供がいる。 悪いことをし
たことに違いはないけれど、人生の中で形は様々とは言え人は迷うし過ちも起こす。
 だけどそれを理由に命を絶つ必要はないだろうし、奪われるものでもないだろう。
 勇敢に立ち向かった夫と浮気相手を失った妻とその子供の家族もまた初心に帰って
やり直す結末になっている。  最初は恋人を奪われたと感じていた女性もその相手
に助けられて励まされて生き延びられたことに気付いたのかどうか相手を憎む気には
ならなくなって、これから先に望みをつないで明るさを取り戻して今一番大事な友達
のところへ駈けて行くところで話は終わっている。 今何が一番重要なのか、守るべ
きものは何なのか、じっくり考えて同じ空の下で生きる人たちと助け合って、前向き
に生きていれば暗闇から抜け出すことは必ずできるんだと信じる気持ちが強くなった
小説でした☆