父の仕事もお手伝い

小学生から高校生くらいまでだったか、父の仕事を手伝ってたこともありました。 
父はその当時石材関係の職に就いていて、平日とは別に霊園の清掃を引き受けてたん
です。 だから母の時と同じように、休みの期間にはその清掃の手伝いをしてたんで
す。 頼まれたんだったか、私から言ったのかは忘れちゃったけど、雑草って夏に勢
いよく成長しますよね。 だから霊園の清掃も夏が一番大変なんです。 そんな時に
私もそうだけど母も一緒に3人で清掃したものです。 私はすでに障害がありました
けど、まだ平気で歩き回れましたから(昼間の話しですよ。) 私の役目は霊園全体
を回って、お供え物の撤去や、ゴミ拾い、集めたものは大きなビニール袋に詰め込ん
でいっぱいになったら父に渡す。 これが私にできることだったんです。 母も同じ
ことを別の区画でやってました。 父は機械を使って除草剤をまいてました。 これ
は力仕事ですからね。 だから私は子供の頃にいろんなお墓があることを知りました
よ。 子供が亡くなったらしいお墓には、おもちゃとお菓子が備えてあって、どんな
子かどうして亡くなったのかなんてもちろん知らないけど前を通るたびに、なんだか
そこがとっても寂しそうに見えたのは気のせいかなぁ〜? 枯れたお花を袋に入れる
。 腐った果物やお菓子を袋に入れる。 ビールやコーヒー、ジュースなんかは中身
を捨てて袋に入れる。 自慢にはならないけど、こんなことを休みの日にやってる子
供はあんまりいないんじゃないかな〜? こうやって両親の仕事を嫌がることなく手
伝ってたのは、掃除、片づけ、整理整頓が好きだからですよ。 これをやったからっ
てお小遣いをもらってたわけじゃないし、ご褒美が欲しくてやってたわけでもないで
すからね。 父はいつも「助かった、助かった。」って言ってましたから、役にたて
たんだと思うとそれだけでうれしかったですからね☆ あの頃のことは今でもよく覚
えてますよ。 まだそんなに障害に苦しんでもなかったし、母も元気だった。 父は
今でも頼れる人だけど、母が調子悪くって自分も年はとるから結構苦しいみたい。 
だけどこんなこと大人にとっては仕事はお金もらうぶん、責任問題があるから現実は
厳しいけど、ただのお手伝いでやってた私にとっては、楽しかったですし、いい思い
出です☆ 両親は当時のことをどのくらい覚えているだろう? 母はひょっとしたら
記憶をなくしてるかもしれないけど、今度二人に聞いてみようかな? たまにはこう
して昔のことを思い出して、懐かしくて当時を恋しく思うのも気分を落ち着かせるた
めにいいような気がする。 最後に社会人の職場を経験させてくれた父と母にありが
とう☆