天候と人間の体調

新しくテーマを作りました。 そんなに興味があるわけではありませんが、日本特有
の四季について調べてブログの材料にしていきますのでどうぞよろしく! 今回は気
象と私達人間の身体との関連性について書くことにしました。 現代では特別勉強し
ていなくても、知っていて当たり前かもしれないことですけど、厳密なことは知らな
い方がいるのではと思い、テーマにしました。 寒い冬には夏とは違う注意が必要だ
ということがわかると思いますので。

脳卒中心筋梗塞は気象ととっても関係があります。 寒くなると脳卒中心筋梗塞
になる人が増えますが、これは寒くなり、血管が収縮して血圧が上がりやすくなるこ
とにより、流れがゆっくりだった時は問題なかった血液が流れが早くなることにより
血栓(血の塊)が心臓や脳の血管にぶつかり、血管を傷つけたり詰まったりする可
能性が高くなるからです。 これからの凍えるような寒さが原因で、突然倒れること
はありえる話ですから、充分ご注意を!

次に気象と痛みの関係についてですが、雨が降る前や台風が近づいてきた時に「古傷
が痛む」と言う人がいます。 天候によって痛みの限界値のようなものが下がるので
すが、こういう気圧の変動による痛みの変化は交感神経が関与していると言われます
。 交感神経は自律神経の一つで体を興奮状態にする神経のこと。 副交感神経は逆
に体をリラックスさせる神経のことです。 天気が悪くなる、つまり気圧が下がると
体のセンサーが反応して脳に伝達し、その結果交感神経が作用します。交感神経は血
管を収縮させるため、末梢で血液の流れが悪くなり、疲労物質がうまく体外に排出さ
れず、結果として痛みを感じやすくなります。 偏頭痛も同じく交感神経の作用によ
って起こりやすくなります。

次に季節性うつ病についてですが、日照時間が短くなる冬場は、うつ症状が出やすい
季節です。 日射量が減ることで減少するセロトニンを増やす食生活をすることで、
予防緩和に努めることが必要です。 風邪を治すには何よりも抵抗力をつけてウイル
スを撃退することが大切になります。 人間は体温が1度上がると基礎代謝量が13
%上がると言われていますので、蛋白質をはじめとする各種栄養素をしっかり取り、
エネルギーの消耗を防いだ方がよいでしょう。 下記にセロトニンについて書いてお
きますのでご参考に。

セロトニンの原料は「トリプトファン」という必須アミノ酸です。 このトリプトフ
ァンがほう線核に入らないとセロトニンは生まれません。 でもトリプトファンは体
内では作られませんので、食物から摂るしかありません。 トリプトファンが豊富な
食物は赤身の魚、肉類、乳製品などです。 でも、トリプトファンだけではセロトニ
ンにはなりませんので必要なのが「ビタミンB6」になります。  ほう線核でビタミ
ンB6とトリプトファンが合成されて初めてセロトニンになります。 ビタミンB6は香
辛料に多く含まれています。 これらの食材をうまく組み合わせることがポイントに
なります。 セロトニン不足解消のカギは、日常生活にあルということです。 セロ
トニンを作るためにトリプトファンとビタミンB6を含む食材を紹介します。

かつお、まぐろの赤身、はまち、牛肉の赤身、豚肉の脂身なし、牛レバー、豚レバー
、鶏レバー、チーズ、ヨーグルト、卵、木綿豆腐、にんにく、とうがらし、しょうが
、バナナなどがあります。

セロトニンを作るには私たちが食物を摂ると蛋白質は分解されてアミノ酸になり吸収
されます。 セロトニントリプトファンという必須アミノ酸から作られます。 必
アミノ酸は体内で合成できないので必ず食物から摂らなければならないアミノ酸
す。 加えてノルアドレナリンドーパミンフェニルアラニンという必須アミノ酸
から作られます。 トリプトファンは脳や消化管の神経でセロトニンに合成されます
。 トリプトファンは肉や魚の動物性食品、大豆、ナッツに比較的多く含まれており
穀物にはあまり多くは含まれていません。 つまり肉や魚を食べた時にトリプトフ
ァンが取り込まれる確率が高くなります。 トリプトファンを多く含む食品には乳製
品、肉、魚、大豆(具体的にはチェダーチーズ、カテージチーズ、卵黄、落花生、ア
ーモンド、バナナ、凍り豆腐、干し湯葉、きな粉
など)があります。また、セロトニンを合成する時には、ビタミンB6、ナイアシン
マグネシウムも必要になります。 また、トリプトファンサプリメントなどで長期
にわたって過剰に摂りすぎると好酸球増加、筋肉痛症候群(EMS)という副作用が起
こる可能性があることが報告されていますのでご注意を! セロトニンをつくる栄養
素は毎日の食生活の中で食品の中から上手に摂りましょう。

来年の2月いっぱいぐらいか、もしくは初春の頃も、底冷えする日があったりします
から、自分の血管の状態は知っておいてもいいでしょうね。 痛みも寒い時期の方が
どちらかというと出やすい、または感じやすくなります。 屋外と屋内の温度差に注
意することが重要です。 抵抗力を下げないための工夫をして、楽しい冬を過ごした
いですね。