ある映画を見てきました
先日地元の視覚障碍者センターでまたまた行事があったので参加してきました。 ど
んなことがあったかと言うと宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」の映画上映会です。 前回
と同じで興味はないけれど、暇潰しに行きました。 お昼にヘルパーさんに自宅へ来
ていただいて、徒歩で行きました。 45分で到着。 それから上映が行われる部屋
へ入りました。 このくらい歩くと、師走とは言え汗をかきましたねぇ〜。 参加人
数は少なかったです。 午後1時からだったのでまだ準備の最中でした。 音声ガイ
ド付きDVDを使って上映するので音量調節がなかなか大変そうでした。 どうやっ
ていたのかはわからないんだけど、今回から天井から音が流せるようになっていて、
真上からダイレクトに聞こえるので、臨場感ありましたよ。 全体のストーリーは孤
独感を描いているように感じたので、面白いとか楽しいとは思えなかったけど、音質
も良くてガイドも聞き取りやすい女性の声だったので、行ってみてよかったなって思
いましたよ。 私はもともとは晴眼者だったので、「天の川が厳かに輝いている」と
か「樹がうっそうと生い茂る森の中」というようなガイドは理解できるし、映像もイ
メージできますけど、生まれてからなんにも見たことのない人はどうやってイメージ
をするんでしょう? でも時間があっという間でした。 ガイドはすきとおった女性
の声がいいなって感じました。 (私にはできないなぁ〜。) 映画のことはこれく
らいかな。 この会場に入ってすぐ、一人のご婦人に「お久しぶりです。」って声か
けていただいたんだけど、結局いつどこでお会いしたか私は思い出せないまま。 あ
ちらは名前まで憶えて下さってると言うのに失礼ですね。 それから所長にある資料
の印刷を頼んでいたので、USBを預けました。 父がネットで調べてほしいものが
あるって言うから、私が検索して、それをワードに貼って保存したんですね。 それ
をできれば印刷してほしいって言うからお願いしたんです。 印刷は私もできません
し、まずプリンターがないですからね。 それと埼玉に行く前、まだパソコンが叩け
なかった時に初心者パソコン講座でお世話になった方と再会しました。 地元のメー
リングリストでもなんにもできなかった私がメールやブログなどやっていて数か月で
ここまでになったことを大変感心されているようで、とっても喜んで下さっています
。 この方は晴眼者ですから、私を見つけて歓迎して下さり、苦労は並大抵ではなか
っただろうと思われているようで「よく努力されたねぇ!すごい!」って久しぶりに
お話ししました。 もっと時間があったらいろんな話ができただろうなって思います
けどね。 そうそう、ここでは行事がある時は必ずお茶くらいは出してくれます。
でも正直会場が寒くって飲む気にはならず、ちょっと震えてました! どうやらそう
感じてたのは私だけじゃなかったみたい。 それと気づけば年末ということで、この
センターには毎年点字のカレンダーがいくつか届きます。 (全国にあるようですが
) 私は字も見えないし点字も読めないから使えないんだけど、なぜか父はカレンダ
ーが好きで毎年どこからかもらって使ってるから、一部いただきました。 壁に貼る
1枚で1年分のものです。 帰って電話したら案の定「それはいいな、置いていてく
れ。」って言ってた。 もちろん印刷物のことも喜んでましたけどね。 私が映画に
浸っていた時、父は母を病院に連れて行ってたみたい。 今年最後の通院だったって
。 視力が下がって見えなくなってからは映画なんて全く見向きもしなくなってたけ
ど、たまにはいいなって思いましたねぇ〜。 また来年予定はあるらしいけど、楽し
い映画が見れたらもっといいかなって感じです。 でも私は秘密めいた世界に入り込
むような微妙な感覚も好きですねぇ〜。 無料でやってくれるから私みたいな貧乏人
にはうれしいことです。 次回はどこでどんな行事に参加できるかなぁ。