雨や雪の呼び方

私の大嫌いな冬ですが、寒い季節って嫌に長く感じませんか? 避けようのない自然
現象の細かい呼び方についてまとめてみました。 日頃は使う必要ないですけど、日
本人らしい表現があるようですので、話のネタにでもして下さいね。

雨雪(あまゆき) 雨混じりの雪。 「雪雨」は雪混じりの雨で春先に降る。

雨氷(うひょう) 過冷却された雨粒が地上の植物や岩で凍り付いた物。

液雨(えきう) 初冬、陰暦10月に降る時雨。

御降り(おさがり) 元日から3日の間に降る雨や雪。 新年早々に降る雨はその年
の豊作に繋がると言われる。 「富正月」とも言う。

鬼洗い(おにあらい) 大晦日に降る雨。

解霜雨(かいそうう) 雨が霜から守ること。 草木に霜が降りる現象と、水が凍る
現象とは違う。 雨が降ると、霜が降りそうな寒い日でも、雨が草木を守る。 もち
ろん、かなり寒く、氷点下以下が続くと今度は雨水が凍る。

風花(かざはな) 初冬の晴れた空、風に乗ってヒラヒラと舞い降りてくる雪。

寒九の雨(かんくのあめ) 寒の入りから9日目に降る雨。  この日に
降ると、その年は豊作になると言い伝えがある。

寒の雨(かんのあめ) 寒の内に降る雨。 「寒雨」は、寒々と降る冬の雨。

山茶花ちらし(さざんかちらし) 厳冬、白や淡紅色に咲く山茶花の花に降りかかり
、散らしてしまう雨。

四温の雨(しおんのあめ) 冬の終わりの「三寒四温」 暖かい四日間に降る雨。

時雨(しぐれ) 晩秋から初冬にかけて、晴れていた空がにわかに暗くなり、ハラハ
ラと雨脚軽く、降っては止み、止んでは降りを繰り返す通り雨。

朝時雨(あさしぐれ) 晩秋から初冬の朝、わずかずつ降ったり止んだりを繰り返す
時雨。

磯時雨(いそしぐれ) 磯や波打ち際に降り注ぐ時雨。

片時雨(かたしぐれ) 晴れているのに、一部の空で時雨が降っている状態。

神無月時雨(かんなづきしぐれ) 陰暦10月に降る時雨。

北時雨(きたしぐれ) 北風に乗って降る時雨。 北の方から降ってくる時雨。

北山時雨(きたやましぐれ) 京都の北山の方から降ってくる時雨。 晩秋から初冬
にかけての京都の風物詩。

山茶花時雨(さざんかしぐれ) 色が少ない冬に赤い花を咲かせる山茶花。 そこに
降りかかる時雨。

小夜時雨(さよしぐれ) 夜の時雨。

さんさ時雨(さんさしぐれ) 江戸中期から祝いの席で歌われた仙台地方の民謡。

月時雨(つきしぐれ) 月明かりの中の時雨。

初時雨(はつしぐれ) その年初めての時雨。

冬時雨(ふゆしぐれ) 時雨は冬だが、晩秋の時雨もあり、区別するため。

ほろ時雨(ほろしぐれ) わずかな時間降る時雨。

村時雨(むらしぐれ) 烈しく降って、さっと通り過ぎる時雨。

めぐる時雨(めぐるしぐれ)  「山廻り(やまめぐり)」と言われる降り方。 山
向こうの時雨の雲が、山越えしてこちら側で時雨を降らせる。

山時雨(やましぐれ) 山に降る時雨。

夕時雨(ゆうしぐれ) 夕方に降る時雨。

雪時雨(ゆきしぐれ) 雪混じりで降ったり止んだりする時雨。

横時雨(よこしぐれ) 横なぐりに降る時雨。

凍雨(とうう) 凍り付くような冷たい雨。

冬至雨(とうじあめ) 冬至の頃(12月22日頃)に降る雨。

時の雨(ときのあめ) 秋、冬の雨を表す古語。

富下がり(とみさがり) 八丈島の言葉。正月の雨をその年の豊作に結びつけ、富が
降ってくるとの期待を込めた。

年末梅雨(ねんまつづゆ) 12月に降る梅雨のような長雨。

運び雨(はこびあめ) すぐに通り過ぎる雨。

氷雨(ひさめ) 霙(みぞれ)や雪に変わる前の凍るように冷たい雨。もともとは、
夏の季語で雹(ひょう)や霰(あられ)を表していた。

水雪(みずゆき) 雨混じりの雪。

たくさんあるものですね。 私のいる地域では今日お昼からは気温が上がらないらし
い! 今朝から咽が痛い! そう言えば他の症状はないのに咽だけ痛くなるのがここ
数年の私です。 天候には勝てないな〜。 皆さんもお気をつけて!