いつまでも夢は持っていたい!

皆さんは幼かった頃、大人になったら何になりたいっていう夢はありましたか? 私
は覚えている限りで言うと幼稚園生の頃はなぜかノートに“おもちゃ屋さんになりた
い”とか“ケーキ屋さんになりたい”って書いてました。 そんなにおもちゃで遊ん
でたわけでもなく、ましてやケーキは大嫌いなのにそう書いてました。 当時の私が
何をどう考えていたのか全くの不明ですし、少なくとも今はこういうものにはなりた
いと思ってません。 小学生の頃は唯一の楽しみだったのがバトントワーリングだっ
たから“プロになって世界中をパレードしたい”って思ってたけど、障害が出てきて
しまったから、あきらめざるを得なかったと思います。 そして中学生になり、ダウ
ンタウンのファンになってからは“テレビで活躍できるタレントになりたい”って思
うようになりました。 漫才師にもあこがれたけど、かなり波長の合う尊敬し合える
相方が必要ですし、女性でお笑いをやっていこうと思うとある意味女性を捨てないと
長続きはしないと思いますからね。 そういうことは私の性に合わないし、才能もな
いので到底無理です。 私は盲学校に行き始めてから明るくなって、言動も活発にな
ったから、人前に出ることは苦手じゃないような気がするので、芸能界には今でもあ
こがれてます。 だけど生易しいものじゃないですから簡単に考えちゃいけないです
よね。   今大人気の芸能人も半端じゃない苦労をして今があるみたいですから。
 最近はそうそう苦労もなく見た目だけでお金をもらえる時代ですけど、苦労した人
に言わせるとすぐにいなくなるだろうと言いますね。 それか最近の奴は恵まれてる
と言う人もいますよね。 私は見た目もダメダメでタレント業に必要な才能もきっと
ないんだと思うので目指すのはすぐやめましたけどね。 ただ“できることなら出て
・・・”っていう夢は今でもあります。 いつ頃だったかははっきり覚えてないんだ
けど、“医者、もしくは看護士になりたい”って思ってた時期もありました。 かな
りの頭と体力と思いやりが必要だっていうのに、高望みしてたもんだとあきれますよ
。 あんな激務ができるような私じゃないのに。 健康だったとしても難しかったで
しょう。 それから理療教育を受けたわけですが、この時は結構勉強ができましたし
、苦労したっていう覚えはないんです。 環境もよかったんでしょうけど、私には理
療の勉強が合ってたんだと思うんです。 難しいんだけど楽しく勉強してましたから
。 なのでこれだけできるなら“盲学校の教員になろう”って思ってました。 だけ
ど教員になるには按摩、鍼、灸全ての資格を持ってないと養成所に行けないのでこれ
もまたやっかいな病気があるために諦めなければならなかった。 それっきりなりた
いものがなくなったと言うか、いろんなことが無理になる体なので目指せないんです
よね。 しかし、現実がどうであれ、私は心の中でだけでも希望を持ち続けます。 
どんな夢でも絶対に捨てたくはありません。 なんでもいいじゃないですか。 全く
光さえ見えない人が“野球選手になりたい”“バックダンサーになりたい”っていう
夢を持ってたっていいじゃないですか。 捨てる必要はないですよね。 音が全く聞
こえない人が“指揮者になりたい”って思ったとしても、手足の動かない人が“パイ
ロットになりたい”って思ったとしても、素敵だと思います。 現実には無望かもし
れないけれど、気持ちがなかったらできることもできないですよね。 だから「バカ
じゃないの?できるわけないじゃん!」って言われるでしょうけど、まずは強く願っ
て信じること。 ダメだと投げたらおしまいです。 すんなりいかないのが夢で、進
んでいるプロセスが大事であって、無望だと思ったことも奇跡を起こして実現できる
人は他人には理解できないほどの苦労をして、転んで泣いて迷ってもやっぱり諦めら
れないと頑張っている人が夢を叶えていると思います。 叶えるのが夢ではないでし
ょうか? 叶えるために必死で過ごしている時間がいわゆる“夢中”なのではないで
しょうか? バカげたことだと思われてもいいじゃないですか。 夢、希望は大きく
ていい。 捨てなくていい。 捨てなきゃいけないのは希望を持たず、無理だ、でき
ないと完全にやめてしまうことでしょう。