3回目の映画上映参加

今年度も地元の視覚障碍者センターで

ガイド付きdvd映画上映をするってことで

またも自宅から歩いて行ってきたよ。

もう5月も終わるっていう時季だから

3Kmちょっと歩いたら汗かいちゃって

蒸し暑かったよ!風邪ひかないようにしなきゃね。

でも、上映場所は冷房効きすぎで寒かった!

今回の上映作品は「世界の中心で愛を叫ぶ」だったよ。

タイトルくらいは聞いたことあるし有名だから

全然知らないってことはなかったんだけどね、

ストーリーははっきり言って知らなかったし

前回と同じく暇潰しに行ってきたって感じ。

簡単に内容を言うなら成人になったある男性が

高校時代に出会ったクラスの女子と互いに恋心があったけどまだ未熟だし

触れ合い方は不器用で、普段はなんとなく

そっけない感じもあったりしながら、

ある時彼女が白血病に侵されてることがわかって

その時期からそれまでになかったと言うか、表現できなかった愛情が

互いにあふれてきて彼女はどんどん弱っていくけど

高校生だった男性は最期まで彼女に尽くせるだけのことは尽くした、

でも、結果的には彼女の望みも叶えられず、助けられないまま

力尽きて死んでいった当時の彼女を忘れられないでいるっていう

男性の心を著した作品だと思うんだけど違うかな?

だから現在と過去と両方の場面が出てきますよ。

高校生当時、同級生の男女が最初は意識してるかどうかも微妙な感じで

でも意識してるからこそ呼び方一つにもこだわってた。

特別問題はなく、高校生活を送りながら徐々に近づいていく。

両親に嘘をついて初めて二人で遠出した海では

ぎこちなく寄り添いながら、でも若々しくはしゃいでいた。

ある日突然何の前触れもなく彼女が倒れて

一緒だった彼は責任を感じるが、どうしたらいいのかわからなくて

試行錯誤するようになっていく。

彼女は入院先である少女と出会い、その少女に

自分の声を録音したテープを彼の下駄箱に届けてくれるよう頼んだ。

少女は日々母の病室に行っていて、偶偶彼女に会い

お姉ちゃんと慕うようになっていたからのこと。

彼はテープで彼女の話を聞き、自分にできることはあるかと考える。

彼女のセリフを覚えておき、願いを叶えるために

夜中に病院へ行き、彼女を街へ連れだしたりもした。

彼女の願いはオーストラリアへ行くことだったが

二人ともパスポートがないことに気付いたので

それ用の写真を撮るために飛び出した。

その写真館にはなじみの老人がいたので二人のいきさつは理解しているうえで

撮影してくれていた。ここで彼女は一枚のウェディング写真を見つける。

自分の命が短いことを知っている彼女は

「忘れられるのが怖い、今の私を撮って。」と願う。

そして16歳の二人はタキシードとドレスに着替え

姿の変わらない自分たちを残した。

そして数日後、彼女をオーストラリアに連れて行くため

二人で空港に行ったが、台風で欠航というアナウンスがあり

必死の彼はカウンターに怒鳴り込むがどうしようもなかった。

息絶え絶えの彼女は悲しそうに「行けないの?」とつぶやく。

次があるよと言う彼に彼女は「次なんてない。」と泣いていた。

仕方なく病院へ戻った。彼女は力を振り絞ってテープに話し続け

最期の気持ちを届けようとした。

もう時間の問題という時期になると彼女は無菌室に入り

死を待つのみだったが、そこに彼はやってきてドア越しに婚姻届を見せる。

彼女はそれが叶わないことをわかっているので

なかなか笑顔にはなれず、切なげに見つめていた。

この台風に巻き込まれた頃彼女は息を引き取った。

この当時のことを現在も生きている男性は思いだし、

彼女との時間が今でも鮮明に思い出されるという場面を想定している。

彼女の最期の声が録音されたテープはわけあって当時男性に届けていなかったことを

成人になった少女は悔やんでいて

男性に謝るが、「彼女は怒っちゃいないよ、

君のおかげで僕らはわかり合えるようになったんだから。」と話した。

最期のテープには彼に向けて「貴方に会えてよかった、

最期にお願い、私の灰をオーストラリアのあの場所に撒いてほしいの。」

という願いが録音されていたので、男性と成人になった少女は

はるばるオーストラリアへ飛び、彼女の願いを叶えた。

命って保証はないし、予測もできないものだよね。

昔、もっとこうしたかったとか

戻ってやり直したいなんて思うことが少なからずあると思うけど

思い出してもただの思い出だし、返ってこないものだから

悪いことでなければやっておいた方がいいんだろうなって思ったり

自分の人生の幸せには必ず大切な誰かがいるなんてことを

改めて感じましたよ。ただ、やっぱり‘映画’だなって思うのは

白血病で体力もなくなるけど見た目にもかなりギャップが出る彼女を

あんなに一途に必死で好きでいてくれる男子高校生が

果してどこにいるの?聞いたことはあっても会ったことない!っていうこと。

高校生じゃなくてもはっきり言って生気のない人間を愛することができるのか?って

現実的じゃないなとは思ったけどね。

正直まれなケースでしょ?だから未成年で死んじゃうのは悲しいけど

最期まで愛されて、彼の愛情を感じた彼女は

幸せなんじゃないのかなって羨ましかった!

私は白血病じゃないけれど、重病人。

一人で苦しんで幸せを知らないまま死んでいくのか

はたまたこの映画の彼女みたいに

愛しい誰かに愛されながら死んでいくのか

なんだかこの先が怖いような楽しみなような・・・