宴会中の会話

昨日に引き続き

飲み会の席での話をしましょう。

ある話題の途中で父が言いました。

耕治の父、つまりおじちゃんに

こんなことを言われたことがあるんだと。

(父はとっさんと呼ばれてます。)

「とっさん、ここに円があるとして

真ん中に線を引けと言われたら

どうする?」って。

父は悩みながら

定規があるわけでもないから

このへんかなと思う所に

線を引いたらしいんです。

そしたらおじちゃんは

「とっさん、真ん中なんてものは

存在しないんだよ。」って言ったらしいんです。

父は「さっぱり意味がわからなかった。」

って言ったんですね。

耕治もおばちゃんも母も

わけわからないことを言うねって

笑ってたんだけど

私はどういうことだろうって考えちゃって

おじちゃんに聞いたわけじゃないから

本当のところはわかんないけど

こうじゃないのっていうことを言ってみたんです。

「例えば私が今ここで正面に線を引いたら

私にとってはそれが真ん中だけど

左に座ってるお母さんから見れば

その線は右にあることになるでしょ?

だから真ん中って一人一人にあるもので

空気に包まれてる私達全員に

一致するものじゃないから

ここが真ん中だって

決めることはできないって

おじちゃんは言いたかったんじゃないの?」ってね。

そしたらなるほどねって言ってたけど

哲学者じゃないからね

私だってわかんないよ。

それから今度連れて行くって父が言ってるスナックは

カラオケ歌い放題らしいんだけど

「何を歌おうかなぁ?」

なんて今から考えてるから

もっと他に考えることあるでしょって感じ(-.-)

あれがいいかなこれがいいかなって言いながら

急に歌いだすからねぇ

「誰が歌えって言った!」

って歌声に負けない声で

つっこまなきゃいけない!

耕治は手拍子しながら合いの手入れるから

「やかましい!金魚が死んだんじゃないの?」

って言ってやりました!

そしたらおばちゃんも

「ひっくり返ってるんじゃないの?」

って言ってたよ。

そんな無駄な節は歌うくせに

肝心なことをしゃべろうとして

ろれつが回らなかったのか

ちゃんとしゃべれないことがあるから

「そこ今大事なところなのに

噛んじゃ駄目なところじゃない!

噛んだから駄目!もうしゃべるな!」

って言うこともあるんです。私がね。

そしたら耕治に言われるんですよ。

「好美ちゃんはダウンタウン方式だね。」ってね。

「好美ちゃんはこれからどうするの?」

っておばちゃんに聞かれて

訓練施設には行けなくなったことや

仕事もできないことを伝えました。

国家資格は持ってるけど

持病が影響してできないことも伝えました。

母は「病気さえなかったらこの子はなんでもできる

東京に行かせて活躍させたかった。

この子の頭ならすごいことができるはずだから。」

なんて言ってたけどね。母は親バカなところがあるんで。

できないことは諦めて

できそうなことをやっていくしかない、

お料理も可能なことだけやって

パソコンも少しずつ教えてもらってるし

原稿を書いて施設に送ったら

それを読んだ人から

お礼のメールが届くことがあるから

ちょっとでも役にたててるなら

それでいいかって思ってるって伝えたら

「いいことしてるじゃない。」

って言われました。

そんなことしかできないからね。

で、耕治は籍を入れることにしたし

私だってそんなことがあっていいんだから

「いい人が現れたらそれでいいし

大人だから親がどうこう言うことじゃないんだから

好美ちゃんが選んだ男性がいたら

邪魔しちゃ駄目よ。」

っておばちゃんが父に言ってくれました。

父は「思い通りにならないから

やめておけと言うんだ。」

って言ってるけど

おばちゃんは「それはわかってるわよ。」

って言ってたし

自慢にはならないことだけど

年齢のわりにはめちゃくちゃ苦労してるし

辛いことだらけで生きて来てる私。

もうここまできたら

かなりのことじゃない限り

不満には思わないはず。

その自信はありますよ!

って言うか女に苦労させてるのは

あんたでしょって父に言いたい(-.-)

耕治が結婚したら弟もするはず。

だからあとは私だけ。

私はいつになったら

この親友家族に報告できるかしら?

また来年春になる前に

耕治は帰って来るらしいから

その時も楽しく過ごせたらいいなって

一番楽しみにしてるのは…