守る子がいなかった

私は小学生の頃、

いわゆるいじめに遭ってましてね、

その話をヘルパーさんには

しているんですよね。

最近じゃないですけど。

で、あるヘルパーさんが

「うちの娘はいじめられてる子を守ってたなぁ。」

っておっしゃってました。

「昔は守る子もいたからねぇ、

うちの息子はそれでなんとかやってたなぁ。」

という話をされてましてね

「私の場合は味方が一人もいませんでした、

教員まで見て見ぬふりするか、

生徒以上に私を苦しめた

教員がいたぐらいなので、

どうしよううもなかったですよ。」

って言ったんですよね。

教員がって言うと、

かなりびっくりされますけど、

事実ですからねぇ。

でも、不登校にはならず、

言い返したり仕返ししたり、

泣いたりはしなかったんですよ。

って言うか、悲しくなかったんです。

ヘルパーさんはもう私の性格を

お見通しなのかもしれませんが

「しっかりしてるから、いじめる方は

面白くなかったんじゃないかなぁ?

何しても手ごたえがないから、

いじめがいがなかったんじゃない?」

って言われました。

子供でしたから

しっかりはしてないはずですけど、

確かに何言われても、

蹴られても無視されても

「そうしたいんならどうぞご勝手に。」

っていう子供らしくない

冷静沈着さはありました。

今更ながらわかった気がします。

いじめる子は

相手が怯むのを見たいんでしょうね。

自分より弱いことを

 確かめようとするんでしょうね。

本当はそんなことをしてる

自分の方が弱いんですけど、

それを認めたくないってことでしょうね。

わからないでもないですねぇ。

人間も動物で、

命あるものですから、

弱肉強食に当てはめると、

食べられたくはないですもんね。