歩行訓練体験記

今日は地元施設便りに掲載予定の

私の体験談を

ここでも投稿することにします。

以前も2回に分けて投稿した

訓練体験記です。

前回の後日談を

前半と後半に分けて、

更新しますね。

訓練士さんにはすでに送ってますが、

まだ施設利用者宛の便りには

掲載されていません。

以前、訪問歩行訓練についての内容と、

訓練施設の必要性について私なりに原稿にしました。

今回はその続きとなる後日談を書くことにします。

プールへの訓練が完了した(2016年1月)後、

私は引っ越すことにしました。

理由は室内に不便を感じたからです。

引っ越すということは当然ながら歩くルートが変わります。

全く違う市区町村に引っ越すことは考えていませんでしたので、

なるべく近場で多少なりとも見覚えのある場所への引っ越しをすることにしました。

こうなると、それまで自力で行っていた場所全てに

行けなくなることになりますので、

訓練士の方には新たなご苦労をかけることになってしまったのですが、

入居日前から新居に向かい、歩行訓練をしていただけることになりました。

入居前には鍵だけ受け取っていたので、室内に入っていただいて、

玄関の段差確認や、キッチンが玄関から見てどのように配置されているか、

玄関へ降りる際は室内のどこをどうつたえば安全かなど、

室内での安全にもアドバイスいただきました。

そして、入居してからは自力での外出ができないという状態になりますので、

アパート自体に慣れるまでは玄関まで来ていただいて、

外廊下をどう進んで行くべきか、

ポストがあるのはどこか、ゴミ捨て場はどこか

という認識をするところから指導していただきました。

それらは難しいことではないので、すぐ把握できました。

それらを終えて、スーパーへの歩行訓練をしていただきました。(2016年2月〜
3月)

現在住んでいるアパートから行くには

大変わかりにくい、僅かな段差があったりなかったりのルートを歩くしかないので、

訓練士さんはこれを指導するにはどうするか、

かなり悩まれていた 様子でしたが、

私が努力すると誓いましたので、

その期待に応えるべく、日にちをかけて念入りな指導をして下さいました。

歩きやすいとは言えないルートなので、

車道に出ないように、用水路に 落ちないように、

ほんの数mずつに区切って何度も繰り返しご説明 いただいて、

訓練回数10回程度でスーパーに再び行けるようになりました。

こうして訓練を受けながら、数日新居で生活していると、

室内で困ることがあることに気づき、

訓練士さんに相談したこともありました。

それは、ドアのチェーンロックのかけ方と、

ガスコンロにきちんとお鍋やフライパンを置く方法です。

私は手も不自由なので、

チェーンのかけ方は誰に教わってもできたことがありませんでしたが、

さすが、訓練士さんは指導のプロですので、

今では簡単にチェーンをかけることができています。

もちろん、歩行訓練日についでにとお願いしたことなので、

これだけに数時間の訓練時間は取れませんから、

方法だけご指導いただいた後、数日は

チェーンをかけるだけに10分以上かけて、毎日自主練習しました。

ガスコンロを使うことにも今ではすっかり慣れました。

この次は、病院への歩行訓練に入りました。(2016年4〜5月)

以前の住まいからのルートを歩けば行ける状態でしたが、

せっかく近くなったので、距離的に楽になるルートを教えていただきました。

近距離なのですが、以前も書いたように

地図を描くのが大変苦手なので、

近いわりには訓練回数が10回程度必用になってしまいました。

加えて院内にレストランがあると教えて下さったので、

通院ルートが把握できた後で、

レストランも利用できるように入り方から出方までご指導いただきました。

おかげ様で、通院日に待ち時間が長い場合や、

帰宅時間がお昼頃になった際には、

このレストランで昼食をいただいてから帰宅することができるようになり、

少し自炊の手抜きができて、楽になっています。

次に歯科医院への訓練に入りました。(2016年6〜7月)

こちらも訓練が完了するまでは

すでに知っているルートを歩いてかなり遠回りして行っていましたが、

距離は近くなりましたので、楽なルートを指導していただきました。

ただ、ここの場合は本来なら教わったルートより更に近道はあるのですが、

交差点があり、そこを斜め横断するというリスクがあるために、

一番の近道は危険だと判断され、

若干の遠回りにはなっています。

近い方が理想ではありますが、

車量の多い所で「行けるだろう」という

いいかげんなことは歩行者としてのマナーに反する気もしますし、

私達視覚障害者の場合は特に自分から危険を近づけることにもなります。

なので、距離は伸びますが、

安全第一で、歩行者が歩くに適したルートを教わったということになります。

とは言っても以前よりはかなり近いルートなので楽になりました。