訓練施設の勧め

今日は訓練体験記の後半です。

入所施設の勧めを書いてます。

加えて前回も紹介がてら書いた訓練施設のことですが、

なかなか行く気になれない方が多いのではと思います。

実は私も当初は行く気になれずにいましたし、

見学にも行きませんでしたので、

全く様子がわからず、不安しかなかったぐらいです。

実家から引っ越してきたばかりでもありましたし、

そんな中遠方へ行き入所するということになりますので、正直嫌でした。

訓練施設という名称からは頑なで厳しい響きを感じますが、

実際入所して、講師の方々やケースワーカー

その他各部署のスタッフさん方にお世話になり、

自分と同様の障害を持つ仲間達と

一つ屋根の下で共に訓練を受けながら

だんだんと触れ合えるようになり、コミュニケーションを図れるようになると、

日を追うごとに楽しい場所になってくるものです。

もちろん、人によりますが。

少なくとも私は嫌々行った当初の思いは

ほんの数日で全くなくなり、

長期間の入所訓練も内容自体は厳しかったと感じていますが、

決して投げ出したくなることがなく、

地元に帰省するのが嫌になるという入所前とは正反対の気分になっていました。

年齢を重ねている方やその他の事情で行ったことがない、あるいは

行こうと思えない方の心中はわかりませんが、

入所すると習得できるものが多くもあり、

人間関係さえうまくやりこなすことができれば、

毎日が楽しく、充実したものになります。

役所での申請などめんどうですし、

訓練施設が必ず受け入れるとは限らないというハードルがあったりもしますが、

私が近県でなく、遠方へ行けましたので、

希望を 訴えれば、入所自体、不可能ではないはずです。

若いからという理由で行ったわけではありません。

得るものが生活感を変えてくれると言われ、

体験してみて私自身かなり変わり、

5年ほど前とは生活もさることながら、

精神的にも自信を持てるようになり、良い変化を実感しています。

訓練施設には私より若い方も入所していますし、

私の親世代の方も訓練に励んでらっしゃいます。

訓練施設に行ったことのない方で、

現在の生活動作に不便を感じる方には

ぜひ体験されてみることをお勧めします。

自分の生活感を良いものにするためには、

自分自身のやる気と向上心が重要です。

それに加えて支援者の力をお借りすることになるかと思います。

私も含めた視覚障害者は

生きてゆくうえで、支援を必須としますし、

それに応えるべく、

私がお世話になっている

訓練士さんがお勤めの事業所があったり、

入所できる生活訓練(機能訓練とも言います)ができるようになっています。

誰かの助けを求めるのは

障害者に限ったことではありませんが、

見えない分動きづらいと諦める、

可能性があるのに実行しない、

自宅から出ることを苦手とするばかりではなく、

せっかくいらっしゃる訓練士の方々や、

数カ所に設けられている施設を大いに利用して、

日々の生活の充実と共に、

精神も強く、かつ穏やかにできるよう、

努めることはいつか必ず

生きてゆくことの楽しさにつながると私は実感しています。