ショーについて感じたこと

このようにとっても素敵な体験を

させていただいたわけですけど、

初めてということもあり、

いろいろ考えさせられることがありました。

苦情のように聞こえるかもしれませんけど、

たんなる私の感想です。

慣れない場所で何かやりこなすことを目指すなら

全盲者にはもうちょっと

練習時間がほしいなって感じました。

慣れる必要はない場所ですから

把握していなくても問題はないと思いますが、

やっぱり自分も主役になる場所ですから

会場全体を把握したかったし、

何がどこにどうあるか、

誰がどこにどういらっしゃるかなど、

きちんと頭に描きたいと思うんですよね。

私無事に参加はできたんですが、

実は会場の形状、

この時自分がどこおにいるかなど、

結局わからないまま過ごしました。

指示いただいた通りに動くのが精一杯で、

周囲は全く把握できていません。

それができていなかったため、

待機や休憩時にどこおにいたらいいか

判断できず立ち尽くしていた場面がありました。

視覚で状況を判断できないので、

いつどこでどうするという指示が

もうちょっと細かくあれば動きやすかったな

って思いますね。

私もショーがどんなものなのか

最終的な想像ができなかったので、

ガイド依頼が安易だったんですが、

もし今後も行われるなら

打ち合わせから当日まで

同じ方にご同行いただかないといけないな

ということがわかりました。

ガイドをご利用の方は

わかると思いますが

利用者や行先が同じでも

ガイドの固定はされませんので、

依頼時にこちらが訴えるしかないですよね。

あと、参加者について、

視覚障害者が少なすぎる!

今回も11人中

視覚障害者は2人。

しかも全盲は私だけ。

視覚障害者の積極性は

まだまだ低いです。

まあそうなる気持ちはわかりますし、

今回リハが平日にあったので、

通勤、通学していると参加できない

という声は聞いていました。

ですが、視覚障害

それ以外の方々との

参加人数の割合に大差があります。

地元の視覚障害者、

もっと積極的になりましょう!

これに関して別の視点から想像すると、

見えないからファッションに興味を持てない

と言う全盲者がいるはずです。

そういう状態なら参加をためらうのは

当然と言えるでしょうが、

多くはないはずです。

それとおそらくですが、

ここまで本格的なものだとは

予想していないからとも考えられます。

私自身日を追うごとに驚いていましたので、

学校で行うような

小規模のものだと解釈して、

参加意義を感じなかった

という可能性もあるかと。

障害者対象で

ここまで手厚くしていただけるイベントが

ほとんどありませんので。

昔から続いているイベントには

結構参加する者がいますが、

新たなことにはなかなか一歩踏み出しません。

私もそうだったのでわかりますけどね、

全盲でもできるということを

証明できたはずなので、

次回を期待したいです。

こういう積極性が

影響しているんだと思うんですが、

スタッフの皆様の中にも

車いすはよくご存知ですが、

白杖はご存知ない

という方が多かったです。

もちろん目にされたことはおありですが、

名称をご存知なく、

折りたためることに驚いてらっしゃったりしたので、

ご理解いただくためにも

たくさんの方々と交流し

つながりを持っていかなければと思います。

今回のショーだけでなく、

いろいろな形で障害者が

活躍できる場面が増えますようにと願っています。