カナリヤ

部屋に戻ったのは午後6時頃で

ベランダの暗さが寂しかった

どんなに泣いたって届かなくて

彼女は全てをなくしたと言う

電話のベルが鳴り励ましてくれる奴

こんなに声が恋しいなんて

星空がにじんで見える

さっきまで笑っていたのに

歌ってる声からし

明日に祈りこめて

街は人いきれで聞こえてくる靴音

全て去って行ってる気がして

星空がにじんで見える

貴方は待ってくれてる

輝くよ何より強く

二度とない今に

彼女の心は蕾になった

時がたてばきっと開くと信じて

歌えなくなったカナリヤも

鼓動を刻んで囁いてる