高校時代

盲学校内の普通科に進級した私。同級生が一人増えて学部は違うけど、また楽しい生
活になるんだろうなって想像してた。ところがそうでもなかった。友達関係は問題な
かったんだけど、先生が気にいらなくってね。(私の反抗期だったかなって思うけど
。)私って頑固だから生徒がやろうとしてることで、別に誰にも迷惑かかんないのに
そういう場に先生が入ってきて、自分の意見を求めてもないのに言われることが多く
ってね。そういう時はやたら腹が立って先生に面と向かって意見してたな〜。生意気
な奴だと思われてただろうなって今は冷静に思える。でも、今は声こそ荒げることは
ないんだけど、相手が誰であろうと自分の意見はしっかり言うっていうのは変わんな
いかな。だから話しても手ごたえないなと思ったらむかつく前に話すのをやめちゃう
な〜。勉強しないのは相変わらず。好んでやることも同じ。普通科1年の時は体育会
で選手宣誓を引き受けて、3年の時は白組キャプテンをやらせてもらったな〜。2年
がとんだのは病気が見つかって一次ドクターストップがかかったから。一人で朝礼台
の前でお腹から声出して宣誓したけど、拍手もらえるのもうれしいし、自分の声が秋
空のもとで響くのは快感でしたね〜。こんなところでも変にこだわるのが私の性格。
毎年ほぼ同じこと言ってたから、変化をつけなきゃ意味ないって思ったから、独自の
文を作りましたよ。と言っても立派なものじゃないんだけど。キャプテンって男性の
イメージがあるし。女生徒の人数がとっても少ないから、何十年も体育会ってやって
るけど、女性が選ばれるって珍しいみたいだった。たまたま普通科3年の時、私と同
じクラスの女子との2人が実行委員の中にいて、弱視で体も動かせるからって久しぶ
りに女性キャプテンでいこう!って決まったんです。行進ペアとか出場種目とかあら
ゆること全部仕事になるから、休んでる間がなかったけど、こういうことが大好きで
、喜んで働いてたな〜。文化祭は先輩の中に入れてもらって昔話の演劇をやりました
よ。悲劇のヒロインだった。一時軽音楽部に入部してたんだけど、楽器はできないか
らって下手なのにボーカルやりましたよ♪(みんな耳が痛かっただろうな〜)何回か
ステージで歌わせてもらったな〜♪いろんなことやってたから違う学部の先輩とも中
学の頃から交流があったんですよ。それと普通科で毎年1月にスキー合宿に行くんで
すけど(今はあるのかな?)仲間と行くんだから楽しいんだけど「滑れるわけないじ
ゃん!」って思いながらインストラクターの方に指導していただくんですね。みんな
そろって最初はこけてばっかり!中には練習いらない人もいたけど。人一倍運動が苦
手で障害だらけだからなかなか進歩しなかったんだけど、最終日に上から下までこけ
ないで滑った時は私が一番びっくりしてた!やったらできるんだね〜。3年の修学旅
行で初めてディズニーランドに行ったんだけどやっぱりいいね。数時間じゃ足りない
!数日行かなきゃね。なんかこれだけ読んでると「学校に何しに行ってたの?!」っ
て印象受けちゃうかな?本当に勉強大嫌いでやんなかったからね〜。一つだけ言える
としたら、一年生の時に50枚の漢字プリント渡されて「火曜日の昼休みを使って漢
字テストをします、一回に何枚やってもよろしい、80点以上で合格です、そうやっ
て3年間で全部クリアするように。」って言われるんだけど、結局どれだけやろうと
どれくらいで済ませようと好きにしろってこと。卒業するまでっていうのが最低限の
決まり。で、これを一年先輩のSさんが歴代一位のスピードでクリアしたって聞いて
、それを超えてやろうと思って必死で書いて覚えていったよ。みんなより字を書くの
が遅いから、正確に覚えてテスト受ける時に迷わないようにしないととてもじゃない
けど記録は破れない。そんな感じだったからこれだけはよくやったよ!順調にクリア
して先輩より1か月早く終わって記録更新!ちなみにそれまでの記録が10か月だっ
たから私は9か月で終わらせたってこと。個々勉強法が違うから人は人でいいんだけ
ど休み時間がなくなっちゃうのが嫌だったからね。でもみんなゆっくりやってたな〜
。だからいつまでたっても火曜日のお昼はつぶれてたもん。3年の時、「両親に感謝
」っていう題名で作文書いたらたまたま校内の代表で弁論大会への予選に参加するこ
とになって予選会に出すための録音テープを作るために国語の先生に手伝ってもらっ
たんだけど、ここで問題があって壁にぶつかってた。拡大読書機がなきゃ読み書きで
きなくなってたんだけど録音室には持ち込みできないって言われて困ったよ。方法は
一つ。作文用紙5枚分を覚えて記憶を頼りに吹き込むしかなかった。家で何回読み返
したかわかんない。今じゃ頭のどこに入ってたのかもわかんない。なんとかつまづき
ながらやり直しを繰り返してテープを送ったんだけど、本選には行けなかった。理由
聞いたら「内容はとってもいいって言ってたけど感情がこもってないって言われた。
」って先生から聞いたよ。読んでる人と比べられちゃこっちとしちゃなすすべないけ
どどれだけ苦労したかも知らないでそんなこと言われたくなかった。先生はわかって
くれてたけどね。嫌いなことはやろうとも思わないんだけど、一回やってやる!って
決めたら意地でもやるのが私。カンペキを目指すから、やりつくさないと気が済まな
い。良く言えば「完全主義?几帳面?」悪く言えば「限度知らず?バカ丁寧?」皆さ
んのとらえ方にお任せ。やってできなかったら悔しさはあるけど、後悔はしないよね
。やってできたら達成感と共に身に付いて残る物がある。その両方を経験することで
人はいろんな場面でいろんな方面から成長するのかな?常に楽しむことが人の生きる
過程なのかな?悩むだけでやらずじまいで独り箱にこもってしまえば出会いも触れ合
いも体験もなく、完成もしないでしょうね。